お医者さんと救急隊と役者

今日バイト中に、店の前でおばあさんがいきなり倒れてしまった。

店の前は歩道なので、駅に向かって歩いていたら、倒れてしまったらしいのです。
私はおばあさんに声をかけて、おばあさんが楽にいられる体位にしてあげました。

ずっと声をかけ続け、救急車を待ちました。

救急車が到着したのと同時くらいに、医者と名乗る男の方がおばあさんを診てくれました。

たまたま通りかかったお医者さんと救急隊の方達が、おばあさんに話を聞いたり、脈をとったりして、おばあさんは救急車で運ばれて行きました。


意識もしっかりしていたし、返事も出来ていたので大丈夫だとは思いますが、運ばれた後もおばあさんのことが心配でした。


そして今日私は、日ごろ常に思っていることを改めて考えました。

お医者さんや救急隊の人達は、やはりいなくてはならない職種の人たち。

では、私の目指す役者という職業はなんのためにあるのか。
私はおばあさんの側で、ずっと声を掛け続けていましたが、それは誰にでも出来ることだし、おばあさんを安楽な体位に出来たのは、昔の介護者だった経験でしかない。


私が役者をやる意味。


いつも答えが見つからない。
こういうことがあると、いつも考えるより、リアルに悩んでしまう。


結局納得のいく答えは見つかっていない。


私が役者をやる意味。


なかなか難しい課題だ。